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令和 4年 年頭所感

      
九州産業保安監督部長     伊藤 浩 

  

  令和4年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 
 平素より産業保安行政に御理解と御協力を賜りまして誠にありがとうございます。
 
 昨年を振り返りますと、九州を中心に西日本の広い範囲で、前線による大雨や台風による土砂災害、洪水、浸水などの被害が発生しました。被災された地域の方々に心よりお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復興を切に願います。
 
 経済産業省では、災害の激甚化、高齢化による保安力の低下などの大きな環境変化に対応するため、産業構造審議会「産業保安基本制度小委員会」において、「スマート保安の促進」、「新たなリスク分野等への対応」、「災害対策・レジリエンスの強化」という観点から検討を行い、リスクに応じて規制の強度を変える柔軟な制度体制の整備、災害に強い連携体制の構築を進めております。
 
 九州産業保安監督部は、本年も産業保安の更なる確保を図るとともに、毎年発生する大規模な自然災害に対し、迅速かつ的確に対応して参ります。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 さて、昨年、当部管内で発生しました産業保安に係る事故は161件であり、罹災者は18名、死亡者は2名(いずれも暫定値)でした。一昨年より事故件数及び罹災者数は減少しているものの、2名の尊い命が失われております。
 当部としては、こうした事故等の迅速な把握と原因究明に取り組むとともに、再発防止策の水平展開を行うなど保安確保に向けて最大限の対応をして参ります。重大事故発生時には関係機関と連携し迅速な初動対応を図って参ります。
 各事業者の皆様には、自主保安体制の強化やコンプライアンスの強化に引き続きの御対応をお願いするとともに、事故の減少と死亡者ゼロを目指して、より一層の保安の確保に努めていただきますようお願い申し上げます。
 
 各産業保安分野における昨年の状況及び今年の動きでございますが、昨年6月に閣議決定されました成長戦略フォローアップにおいて「電力、都市ガス、高圧ガス、液化石油ガスの分野において、テクノロジーを活用しつつ自立的に高度な保安を確保できる事業者については、自己管理型を基本とした事業者の保安力に応じた規制体系へ移行することを許容し、手続き・検査の在り方を見直す」(抜粋)と提起されたことを受け、経済産業省は、事業者、関係団体、地方自治体との意見交換を実施し、その結果をもとに前述の産業保安基本制度小委員会で審議がなされ、昨年12月に同委員会から最終報告「産業保安分野における当面の制度化に向けた取組と今後の重要課題」を受けました。今後、この内容を踏まえ、制度改正を行い、更なる保安の強化を図って参ります。
 
 電気の保安では、「事業者の保安力」を踏まえた保安規制の合理化、小出力発電設備に対する規制強化、洋上風力や水素発電といった新技術に対応した技術基準等の整備、IoT、AIやドローンに代表されるような新しい技術を用いたスマート保安を進めて参ります。
 都市ガス等の保安では、スマート保安技術の活用に応じた新たな認定制度が創設されます。新たな制度によって更なる保安の確保が図られるよう取り組んで参ります。また、大規模災害時における事業者間連携についても進めて参ります。
 高圧ガスの保安では、高度な自主保安を確保できる事業者に規制上のインセンティブを付与する従来の認定制度が新たな形で制定されます。また、中小事業者の保安レベルの底上げを図る対策も進めて参ります。
火薬類の保安では、引き続き、更なる安全の向上を目指して性能規定化及び新技術に対応した規制の見直しを進めて参ります。
 鉱山の保安では、平成30年度からスタートした5ヶ年計画「第13次鉱業労働災害防止計画」が5年目の最終年度を迎えます。締めくくりの年度として、鉱山保安マネジメントシステムの更なる導入・深化に向け、一層の取組の充実を図って参ります。
 
 私ども九州産業保安監督部は、保安レベル向上のための新たな制度改正に的確に対応するとともに、自然災害に対しては災害状況の迅速な把握と関係機関との密接な連携を図るため、職員を現地災害対策本部にリエゾン(情報連絡員)として派遣する等の対応を図りつつ、ライフラインの早期復旧に向けてしっかりと役割を果たして参ります。
 
 令和4年におきましても、皆様方の職場、現場では、新型コロナウイルス感染症に対応しながら保安の確保を図っていくという厳しい状況が続くとは存じますが、本年が皆様にとって実り多い、安全な年となりますことを祈念して、私の年頭所感といたします。
 皆様、本年もご安全に。
  
(ご参考)
当部は、ホームページ、Twitter(ツイッター)で保安に関する情報を発信するとともに、月2回メールマガジンを発出しております。
今後も事故情報、講習会資料等の情報を充実させ、各審議会の検討状況等もタイムリーに発信いたします。是非、御活用願います。
 当部ホームページ https://www.safety-kyushu.meti.go.jp/

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