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電力の保安
事故・災害情報

■平成23年度:感電等死傷事故情報 (自家用電気工作物に係るもの)

発生日 事故の概要 事故
発生
工作物
電圧 時刻
天候
概要図
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原因 再発防止
対策
11月12日

事故発生当日、被災者を含む作業員2名が、前月の月次点検で故障が発見された低圧用電圧計を交換していたところ、誤って充電部の高圧のフィーダー送り用断路器に被災者の頭部が接触し、感電した。感電電流は、頭部から入電し、左肘部から出電した。被災者は、電撃を感じた際のショックにより気を失い、地面に腹ばいの状態で倒れた。救急車で病院へ搬送された後、電撃傷と診断され入院することとなった。被害者は、本来、停電して作業を実施すべきところを低圧用電圧計と高圧充電部の離隔距離(120cm程度)があったため、停電しなくても交換できると思い込み、充電部の保護シート等の安全対策も未実施で、停電せずに作業を実施した。当日、事業所は休日で停電可能であった。保護装置については、地絡方向継電器が地絡電流を検出し、構内第1柱の気中開閉器(PAS)が動作した。事業所内は停電したものの、電気工作物に被害はなく、当事業所外への供給支障もなかった。

(被災者の服装:作業当初、ヘルメットは着用していたものの、低圧用電圧計の側面フレームの間に頭部を入れるとき、邪魔となったため脱帽し、感電時には未着用。)

受電用キュービクル 高圧
(6600V)
12時05分
晴 
被害者の過失 ・高圧充電部との近接作業については、必ず停電して作業を行う。
10月14日

建設中のビルにおいて、作業責任者と被災者が2人でエレベーターの電源を仮設から本設へ切り替える作業を行っていた。2人は本設への切り替えを行い、エレベーターの電源が本設に接続されているか確認するため、作業責任者が屋上エレベーター機械室に待機し、被災者を地下電気室に配置した。はじめに、作業責任者が仮設電源のブレーカーを切った後、その電源ケーブルを屋上エレベーター機械室のブレーカーから切り離した。次に、作業責任者は地下電気室からの電源ケーブルを屋上エレベーター機械室のブレーカーに接続して、導通確認を開始した。この時、地下電気室にいた被災者は、導通試験をオフ状態の低圧開閉器2次側で行うところ、誤って充電されている低圧開閉器1次側(電源側)に導通試験用電線を差し込んだため、短絡によるアークが発生して被災(火傷)した。

(被災者の服装:作業服・ヘルメット着用、作業手袋・安全靴未着用) 

電気室の低圧ブレーカー1次側 高圧
(6600V)
12時25分
雨 
被害者の過失 ・電気室内での作業(工事を含む)が発生する場合は、停電して作業を行う。
・作業前には、検電を確実に実施する。
・事業所の連絡責任者は、電気室内での作業(工事を含む)が発生する場合は、 事前に主任技術者へ連絡し必要に応じて助言・指導及び工事立会等を依頼する。
・主任技術者は、連絡責任者及び関係者へ「工事の事前連絡」等について保安教育を行った。
8月12日

遠方に居住する建物オーナーが建物管理者に確認せず、当事業所のPCB含有機器の調査を電気工事会社に依頼。これを受けて、電気工事会社の社員である被災者が調査を行っていた。被災者はキュービクル内の高圧コンデンサーの銘板を確認するため、右手にデジタルカメラを持ち撮影しようとしたときに、コンデンサーの充電部に触れて感電した。感電電流は右手の指部から入電し、左手の手首部から出電。また、電撃を感じた際に、後方に倒れブロック塀に後頭部を打ち裂傷し、気を失った。被災者は、救急車で病院へ搬送された後、電撃傷と診断され、入院することとなった。保護装置については、地絡方向継電器が地絡電流を検出し、構内第1柱の気中開閉器(PAS)が動作した。事業所内は停電したものの、電気工作物に被害はなく、当事業所外への供給支障もなかった。なお、作業開始前、建物管理者が被災者に外部委託先の電気保安法人(保安業務担当者)に連絡しなくてもよいのかと聞いたところ、被災者は本人が電気主任技術者免状取得者であるため、保安業務担当者に連絡しなくてもよいと答えた。このため、保安業務担当者への連絡が行われなかった。本来、同事業場におけるPCB含有機器の有無は保安業務担当者が把握していたため、同調査は不要であった。また、被災者は、キュービクル内の作業で適切な保護具を着用していなかったことなどから、感電事故に至ったことを勘案し「被害者の過失」と判断される。

(被災者の服装:長袖長ズボン(作業服)・軍手・運動靴着用、ヘルメット・絶縁手袋未着用)

第1キュービクル内の高圧コンデンサー 高圧
(6600V)
9時45分
晴 
被害者の過失 ・高圧受電設備内の作業等においては、電気主任技術者の立会を厳守とする。
・関係者に対し、電気安全の再教育を行う。
7月30日

事故当日、外部委託先の電気管理技術者が入院していたため、電気管理技術者から小学校建屋内の低圧配線工事について依頼された代務者が工事の監督・立会を行っていた。代務者は、工事中の空いた時間を利用して、設備台帳を整備するために、機器確認と写真を撮っていた。そして、屋外キュービクル背面の扉を開け、上部に設置されている断路器の撮影を開始した。距離を確保すれば問題ないと判断していたが、この際、誤って断路器の充電部にカメラが接触し、両手から感電するとともに、手足にアークによる火傷を負った。本来、キュービクル背面の作業スペースがないため、災害防止のため、停電して作業を実施すべきであった。

(被災者の服装:作業靴・作業服・ヘルメット着用。手袋未着用)

受電用キュービクル内 高圧
(6600V)
9時26分
晴 
作業方法不良 ・高圧充電部との近接作業については、必ず停電作業にて行う。
6月29日

当事業所では、節電を監視するデマンドメータ(低圧機器)の設置決定を受け、グループ会社の社員と工事会社の社員2名が、電気室内で計器の取付け作業を行っていた。被災者である工事会社社員(1名)は機器を取付後、脚立に乗り動作確認をしようとして頭部が高圧の断路器に接近し感電した。感電による症状は軽かったが、脚立から転落したことによる顔面裂傷等のため、被災者は救急車で病院へ搬送され、入院することとなった。工場全体を統括する管理部門は、低圧機器の取り付けであったため、電気主任技術者に連絡せずに作業をさせた。

(被災者の服装:低圧の工事のためヘルメット、絶縁手袋等の保護具は未着用であった)

オープンフレーム型受電室内 高圧
(6600V)
10時50分
晴 
作業方法不良 ・工事を行う場合、主任技術者は関係者を集め、安全面、留意点について周知徹底させる。
・露出した充電部が接近する箇所での作業は、原則として停電作業とする。停電ができない場合は、十分な絶縁保護対策を講じる。
・電気室内の工事については、低圧工事にかかわらず主任技術者の指示の下で作業を行う。
6月9日

被災者は、電気設備グループのミーティングで、当日の点検内容と役割分担を確認した後、無線機で同僚と連絡を取りつつ、巡回点検を行っていた。運転中は立入禁止となっていた配電盤室(出入口のダイヤル鍵を解錠後)に誤って入り、常時帯電している窒素封入圧力計の手動バルブに触れて感電した。感電電流は、左右の手指先から入電し、左足指へ出電。同僚は、閉鎖配電盤室付近からの大きな音を聞き、現場に駆けつけたところ、配電盤室内の出入口付近に被災者が倒れているのを発見。直ちに救急車で病院に搬送されたものの、電撃症により死亡。なお、日常の巡視点検基準では、配電盤室の安全柵の金網越しから油温を目視点検することとなっていた。(被災者の服装:安全靴・作業服・ヘルメット・軍手着用、高圧用ゴム手袋未着用)

配電盤室の高調波フィルター 特別高圧
(66000V)
10時54分
曇 












・金網扉の施錠は、入室管理の強化のため、電子ロック(南京錠併用)による方法とした。
・感電危険を明示するため、高調波フィルター筺体(帯電)を橙色で塗装した。
・既存の禁止標識や危険標識に加え、危険源標識を設置し、具体的な危険源や危険箇所について現場に明示した。
・点検チェックリストへ禁制事項の記入、潜在危険要因の摘出など、点検基準の見直しと安全教育の強化を行った。
5月14日

被災者は瞬時電圧低下補償装置(以下「瞬低補償装置」という)異常の原因を究明しようと、1人で作業しているときに高圧充電部(放熱フィン)に触れ感電した。事故発生の前日から、瞬低補償装置の異常警報が発生していたため、設備管理副責任者等の指示により被災者が外気取り入れ部のフィルターを交換するとともに、冷却ファン等を点検し、自動運転の復帰を確認した。設備管理副責任者等は、被災者に再度異常が発生した場合、すぐに連絡し絶対に装置に手を出さないように指示していた。事故当日、被災者は瞬低補償装置異常を携帯で再度受信したため、1人で警報をリセットし高速遮断器の扉の鍵を開鍵、さらに感電防止カバーを外し、高速遮断器内部の放熱フィンに貼っていたサーモラベルを清掃のため、放熱フィンに左手を出し感電した。感電電流は左手の指部から入電し、腹部や左足背等から出電。被災者は救急車で病院へ搬送された。保護装置については、地絡方向過電流継電器が地絡電流を検出し、遮断器(VCB)が動作した。工場の生産ラインが停電したものの、電気工作物に大きな被害はなく、当事業所外への供給支障もなかった。

(被災者の服装:安全靴・作業服・ヘルメット・軍手着用、高圧用ゴム手袋未着用)

瞬時電圧低下補償装置の高速遮断器 高圧
(6600V)
13時21分
晴 
作業方法不良 ・瞬低補償装置の操作範囲(やるべきこと、禁止事項)を標準化し教育する。
・定期的な高圧検電作業の実践訓練を標準化する。
・瞬低補償装置盤の鍵の使用は、職長又は電気主任技術者の許可を要するよう管理を強化する。
・瞬低補償装置の内部カバーに機器の使用電圧を表示する。
・瞬低補償装置の内部カバーの警告表示を大きくする。


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